さて今日は前回からの続きです。

いよいよ今日は、【怒り】にフォーカスしてゆきます。

私は、施術経験の中で
「感情」を「思考」で固めて作り出した「我慢」は
最終的にお腹の底に溜まってゆくといいました。
(前回までで、これについては触れてきました^^)

つまり、「感情」を「思考」で緊張させて、ぎゅうっと固めて
お腹の底にしまい込んでしまうんですね~。(それも無意識に!という場合がほとんど!)
お腹の底にしまい込んだら「わかりにくく」なるので
なんとなく忘れた(終わった)氣になれちゃうからだと思うんですよね。

でも、それって、見えないところにしまい込んだ状態にあるにすぎず
そこをちょっとのぞけば確かに「ある」わけなんです。

そして一旦閉じ込められたものは、放っておいても決してなくなることはありません。

整腸セラピーでお腹に触れてゆくなかで
「おや?すごくたくさん「我慢」がいてるかも・・・」と感じる人は
おはなしを伺っていても
「常日頃から、無意識で我慢をする習慣」のある人が多いですt。

閉じ込めては忘れた氣になって、また閉じ込めて・・・の繰り返しをしてしまうんですね。

感情って、その瞬間に、理屈抜きで湧き起こる想いです。

その想いに条件(理由)付けをするのが思考です。

想いをごまかしたり、別の想いに書き換えようとするのが、思考です。

でも、体にとって、大事なのはシンプルな初期反応であって
それをしっかり受け止め、感じきって手放せばそれでよいだけのことなのですが

後付けによってその感情はさらに増幅され、
複雑化していき、体の中へ溜まってゆくのだと思います。

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私は、腸の施術でお腹の様子を観察しながら
お客様の心の様子だったり、想いだったりを聴かせていただくうちに

お腹(腸)は「感じる」ところ = お腹で「感情」を生み出している

脳は「考える」ところ  = 脳で「思考」を生み出している

と、確信をしています。

人は、まず最初に感情があり、それに理由を付けて(思考を入れて)受け止めますので

感情も、思考も、みんな脳のお仕事だと思っているかもしれませんが
それは違うんですよ。

あなたの素直な気持ちは、お腹がルーツであり
だからこそ、その感情を素直に表現する場所が、お腹にあるのです。

さて、ここのところ、たくさんのお客様が表現していた【怒っている】お腹ですが

怒りを教えてくれるのはお腹のこのあたりです。

図4

ピンク部分は胃のあたり。

水色点々部分は、肝のあたりですね。

怒りの感情があらわになっている時は(今まさに怒っているとき)
腹腔上部が硬くなったり、盛りあがったりしてくるので、とてもわかり易いです。

東洋医学の五行で内臓をみたときには、「怒り」は肝に溜まるといいますので
肝のあたりが硬くなるんだと思いきや

私は胃のあたりがモロに影響を受けていると感じます。
(ちなみに五行でみると、胃は「迷いや不安、クヨクヨする気持ち」が溜まる場所だといいます)

でも実際は、特に

「目下怒り中」

というときは、胃のあたりの興奮が尋常ではありません。
施術中、せっかく緩んできていても
怒りの話に触れたときは、途端に興奮してむっくりと胃のあたりが盛りあがったりします。

怒りが強い時って胃の働きがものすごく低下しますので
消化不良起こしたり、胃もたれになったりします。

例えばいつも子供さんを怒りながらご飯食べていたり、
イライラしながら食事をしているママさんなどが
胃の不調に悩まされているのは、そういった原因があるんですよね。

腸セラピーでお腹に触れながら緩めてゆき
色々とお話しているうちに
溜まっていた怒りの感情が表面化してくることはよくあることです。

そうなると、胃はみるみる硬くなり、お腹の筋肉にも緊張が入ります。

でも、その時は感情が表に出ようとしているときだから
思いっきりぶちまけちゃっていいのです。

もう一度お腹の中へしまい直すことなく出してしまえば、お腹はとっても楽になります。

「旦那の身勝手、腹立つ!(怒)」

「会社の同僚(上司・後輩)、ムカつく!(怒)」

どうぞ、とりあえず吐き出してみてください。
私、聴きますよ。

怒るのをやめるのではなく、怒っちゃえばいいとおもうのです。

怒ったらだめなことなんて、この世にひとつもありません。

感情はすべて、あなたの自由です!

その感情を相手に伝えるか、伝えないかという事ではなく

怒りの感情を無かったかのようにしようとしたり

怒りを覚える自分をダメだと思ったりするから

ますますやり場がなくなり思考の力で増幅します。

沸き起こった感情を否定していませんか?

しっかり怒りきれば、さっさと捨てられる。

感情は感じきれば、いつの間にかスッキリするものだから、ぜひそうしてください。

そしてもうひとつ。

そういった時にオススメなのが、可能であれば、さっさと寝る。
これです。

寝ると、自分の感情に思考を介在させることなく感情の整理が付くので
無駄にヒートアップしている感情が落ち着きます。

整腸セラピーの施術は50分ほどなのですが
自分の感情が出てきたらそれを素直に感じ、しまい込む前にとりあえず寝てみてください。

それだけでみなさん、少しづつ心の持ちようが変わってゆかれるんですよね。

整腸セラピーは感情の整理のお手伝いにもなるので
おひとり、おひとり、お腹に触れながら
自分の気持ちに素直になれる生き方を、上手にしていって欲しいなぁって
いつも思っています。