雨の朝です。

冷え込む日々が続いています。
サロンではオイルヒーターが大活躍です。

本日のお客様は先週お風邪を引いたため、1週間延期されたTさんでした。
インフルエンザでもなく、3日ほどで回復されたとのこと。
よかったです。

Tさんご自身が病み上がり。
「そんな時、実は急に父が亡くなったんです。」とお話し下さいました。
急なお話で驚いたのですが、「無事に見送ったので今日は来ました」と仰ってくださいました。

お父様は、先週まで散歩に出て歩くほど、お元気だったそう。
今週に入り、食欲が落ち、少し元気がないけど寒いからか?と、Tさんが心配するなか
お亡くなりになる日の朝もバナナを少し召し上がり、それから横になって、そのまま眠るように意識が遠のかれたそうです。
慌てて救急車を呼び、一時は心停止の状態になったのですが、息を引き取ったのは病院に着いてからでした。
「きっと、意地でも死なない、と頑張っていたんじゃないかな」とTさん。

まさに大往生。

そして、家族に一切迷惑をかけない、あっぱれな最期でした。
(家で自然死すると、警察が来て大変なことになりますので)

奥様(Tさんにとってはお母様)に6年前に先立たれて以来、Tさんが共に暮らしてきたお父様でした。
誰にも世話をかけたくないと、常々仰っていた頑固なお父様。
有言実行な最期に、Tさん含めたご兄弟のみなさんが「親父らしい」と、お見送りをなされたそうです。
Tさんは少し涙ぐみながら、本当に、子供孝行な父です、と仰いました。

施術の際お体に触れさせていただくと、
ホッと肩の荷を下ろし、安堵しておられるのが伝わって来て、私も思わず涙ぐみそうになりました。
淡々とお話し下さいましたが、悲しくないはずがありません。
「お疲れさま」 の思いとともに、今はまず体の流れが整い、心も体もご自身にとって佳き方向へと向かうよう
心を込めてお手当てさせていただきました。

旅立つひとは、残された人に様々なメッセージを残して旅立ちます。
今回私がお話を伺うことができたのも何かのご縁であり、メッセージを受け取り、ギフトとしていただけたことに心から感謝の気持ちでいっぱいです。

そして残されたものは、これからもそのギフトを胸に生きてゆきます。
こうして、命は繋がるのですね。
これまでも。そして、これからも。
そんな命の繋がりの流れを感じた午前でした。

***

そしてTさん、お手当ての後のゴッドクリーナー。

信じられないくらいの排毒をして(笑)、スッキリとした表情と、軽々とした足取りでお帰りくださいました(^-^)

お役に立てて良かったです。
また来月、お待ちしておりますね。